ピカッと光る再起の包丁!
2011年06月09日 04:04
気仙沼あさひ鮨 社長 村上力男氏が被災現場で語る。
大津波は横殴りではなく、下から湧き上がるような状態で
この南町周辺に来た、引き波が強く木造家屋が倒壊した。
自分のお店は外観は壊れていないが、食器などが散乱し、
足の踏み場もない状態で呆然とした。何日間は憔悴しきった
状態であった。そこで社員とヘドロが溜まっている店内を片付
けていたら、なんか泥の中で手に引っ掻る物がある。何だと
思い、恐る恐る引き上げたら書類ケースの引出しだった。
その引出し1個だけに、何といつもなら売り上げの少ない金
曜日、日中にその日は集金したばかりで、20万円のお金が
ケースに入っていた。このおカネが出てきた事に、とにかくも
びっくり。津波で物がすべて流され、無一文になった時の
20万円は天からの授かりの思いであった。
このおカネを1枚、1枚水洗いをしながら、お金の価値観を
かみしめた。
さらに続く、店内にある膨大なヘドロを排出している時に、また、
手にツルっと触れるものがあった。その時にピカッと光るもの
を感じ、もしやは包丁ではないか?そうだとしたら手を切る可
能性がある。恐る恐る上から泥水を掛けながら掘り出した。
そこには村上社長愛用の包丁があった。
あさひ鮨本店には数名の板前がいるが、社長以外の板前の
包丁は流され、1本も出てこなかった。 これは奇跡である。
そして、この事実に村上社長は、これは神様がおれにお前に
包丁を渡すので、再度、寿司屋をやりなさいと云っている事だ。
このような厳しい試練を与えた物と思った。
そこから復興に対する想いが強くなった。
そして、村上社長は復興事業計画を商店街の皆さんや
、市役所幹部と練り上げているようです。
このブログをご覧頂いている皆さんへ、
どうかこのように頑張っている被災地の皆さんを応援お願い
いたします。感謝します。
投稿者 : ewistaff | コメント (0) | 頑張れ!東北